「生まれ変わっても女性がいいですか?」 これは、インタビュー前にあらかじめ記入してもらっているヒアリングシートの質問のひとつである。この質問に対して「女性」と回答した人は16名、「どちらでもいい」と答えた6名と合わせるとその割合は8割を超え、「女性」であることを肯定的に捉えている傾向が垣間見られる。
さらにフリーアンサーからその理由を分析すると、浮かんでくるのは「選択肢」「柔軟性」「おしゃれ」という3つのキーワードだ。 「仕事を持つか持たないか、子供を持つか持たないか、など選択肢がたくさんある分、自分の責任でより良いほうを選べるように感じています(30代)」 「自分で美しくコーディネートできて、華やかだから(30代)」 「現状を見る限りでは、男性より柔軟性の高い生き方ができると思うので(40代)」 「おしゃれをしたり、共感したりすることができるから(20代)」 人生における様々な分岐点において、自分が進むべき道を自らの意志で柔軟に選択し、美しく軽やかに歩んでいく。それいゆ会員の多くは、そういう生き方を理想とし、そのためには男性より女性のほうがベターと考えているのである。そしてその根底に流れているものは、「自分が女性に生まれて幸せだから(30代)」という、現在の自分を肯定する姿勢、そして女性であることへの誇りに違いない。
それいゆに入会した理由で最も多いのは「同世代の女性との交流の場を拡げたかったから」で、「セミナーの講師陣に魅力を感じたから」という人も多い。そして、今後のそれいゆに期待することとして最も多く寄せられているのが「継続して欲しい」という声である。 「等身大で頑張っている女性がたくさんいることに勇気づけられました。これから一生の仲間になれると思いますので、30代、40代、50代、60代とドンドン続けていってもらいたい(30代)」 「期待というか、ずっと続けていける道を選んでいきましょう(30代)」 真剣に仕事に取り組み、家庭を持ち、好きなことに打ち込む時間も費やしているそれいゆ会員たちは、決して暇なわけではない。セミナーに参加するのも、なかなか時間が取れなくて…という人も少なくない状況だ。にも関わらず、「それいゆとともに年を重ねていきたい」とまで言わせるのは、何なのだろうか? その答えともいえるであろう、40代の会員の言葉をレポートの最後に紹介したい。 「それいゆって、毎回出席するわけではないし、名前と顔が一致する人も限られているし、それいゆ以外の場所で会うわけでもない。それだけの関係に過ぎなくても、長く続けていけば、もっと親しくなるときが必ず来ると思うんです。それがいったい何年先なのか、そのときに誰が会員として残っているのか全くわからないけれど、いつの日か、そしてある日突然、本当にかけがえのない仲間になる時が来る。私はそう信じています」