石川:約1年に渡るプロジェクトの中で、ピンチはありましたか?
長沼:様々な新しいことに挑戦したので、確かにとまどいはありました。メンバーは皆、平均勤続年数5年前後の若手でしたので。
石川:開発者と研究者の「ぶれ」のようなものは感じましたか?
千葉:最初のコンセプト作りから参加しているので、全くありませんでした。
石川:女性だけのプロジェクトは御社では始めてだそうですが、やっぱり男性がいたほうが良いと思ったことはありませんでしたか?
長沼:今回のプロジェクトに関しては、特に問題ありませんでした。
尾本:ターゲットである女性が考え、生み出したので、本当に女性が欲しい商品が作れたのではないかと思っています。
長沼:女性ならではの感性は、存分に生かすことが出来たと思います。またチーム内での意思疎通や決断がかなりスムーズで、やりやすかったです。
神保:女性だからこそ持っている美しさを凝縮したら、こういうパッケージになりました。すごく綺麗な顔をしていると自負しています。
石川:皆さんが、このプロジェクトを通じて、自分が変わった、成長した、ということはありますか?
長沼:確実に変わったと思います。ひとつは、すごく自分に自信がついたことです。また、代理店を使わずにお客様へのアプローチを自分たちで考えたことで、感性が豊かになったと思います。
尾本:商品が生まれるところから生産、商談、販売と、すべてをトータルで見ることができ、ブランドの全体像を捉えることができました。また、私は何度も経営会議に出席して、経費や利益などについて説明しなければならなかったのですが、そういう経験を通じて、ブランドのひとつひとつが会社の利益になっているのだということを実感できるようになったと思います。他部署の業務の詳細を知ったことも非常に勉強になりました。
千葉:相手を説得する難しさを知りました。周りに賛同してもらう、YESと言ってもらう難しさです。でも「このチームであれば」、今後もその難しさを乗り越えられると信じています。
神保:初めて取り組むプロモーションやアプローチ方法が多かったので、そこにチャレンジすることで自分の中の引き出しが増えたと思います。新しい切り口、手法を数多く覚えたことは、これからの自分の強みになるに違いありません。
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