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それいゆインタビュー
それいゆ会員 INTERVIEW ひまわりの花咲くころ
佐藤 薫さん (Kaoru Sato) 佐藤 薫さん
今回のインタビューは、大手総合建設会社(スーパーゼネコン)の現場事務所で、営業事務に従事する佐藤薫さん。この業務に携わって13年というキャリアを誇る。男性ばかりの、決しておしゃれとは言い難い環境で、営業事務という業務の枠を超えて奮闘する佐藤さんの夢は、女性がいわゆる3Kと言われる職場で働くチャンスを増やすことだ。
相手の思いを汲み取る

 佐藤さんの仕事場は、大規模ビルなどを建築する際に設置される、いわゆる現場事務所。施工建物の完成まで短くて1年、長くても3、4年という仮住まいが職場である。そのため、請求書の発行や本社とのやり取り、役所への各種申請書類の提出など営業事務としての業務以外にも、掃除、ゴミ出し、食事の用意、近隣折衝などありとあらゆることをこなす毎日を送っているという。
 「男性ばかりの職場に女性は一人。いわば現場事務所のトータル世話係でしょうか」
 お茶くみやコピー取りでさえ「私の仕事ではありません」と言って拒絶することが許されてしまうご時勢だ。事務所で開かれる慰労会のときなどには、20名分もの食事を作っているということに対して、疑問や抵抗を感じたことはないのだろうか。
 「初めはどうしよう!と思いましたが、今は毎度のお決まり事なので・・・。仕事ももちろん大事ですが、相手が望んでいることを言われなくても提供するということは、私にとってごく普通のことなんです。お茶一杯入れるにしても、相手の好みはもちろんの事、暑いときには冷たいものを、3時のお茶にはちょこっと甘いものを添えてみたり、そんなちょっとした心遣いで仕事がスムースに運ぶのであれば、まったく負担には感じません」
 とは言え、「時に、世話好きが仇になることもある」とのこと。しかし佐藤さんは「それ以上に、上司の思いやりや暖かい言葉をいただいて、大変恵まれた環境にいると思っています」と語る。

現場に魅せられて

 「普通のオフィスで働いている人は、『今日会社でね・・・』って言いますよね?  でも私の場合、『今日現場でね・・・』と会話が始まるんです」と笑う佐藤さん。建築現場に仮に設置された事務所は、必ずしも良い環境とは言えない場合も多いという。
 「雨漏りがあったり、トイレが男女共同の仮設トイレだったり、通常のオフィス環境に慣れている人は、カルチャーショックを受けるかも知れませんね」
 だが、佐藤さんは「ずっと、この仕事を続けていきたい」と考えている。
 「現場には比較的、個性の強い人が多いのですが、考えていることはひとつ、後世に残る良い建物を作ろうという思いは共通なんです。良い作品作りのためには、その現場に関わっている人たちの人間関係が上手くいっていることが必要。人間臭い人たちがお互いにコミュニケーションを図り、切磋琢磨し、その結果、集大成として建物が完成する。そういう見事な作品を作った人たちと一緒に仕事が出来る喜び、そしてその一端を担っているという自負、さらに建物が完成したときの達成感は、現場にいなければ味わえないものなんです」

将来は独立も検討中

 佐藤さんは現在、派遣会社から大手総合建設会社に派遣されている派遣社員という立場で働いている。学校卒業後、別のスーパーゼネコンに就職したが、「元来の好奇心旺盛さから」違う業界を見てみようと転職。3年ほど人材派遣会社で営業コーディネータを務めた後、今度は派遣社員として建築業界に戻った。日本でスーパーゼネコンと称されるのは、大林組、清水建設、鹿島建設、大成建設、竹中工務店の大手5社。そのうち3社に席を置いた経験から蓄積されたノウハウは、「建設業界のスパイじゃない?」と冗談を言われるほどだという。
 将来はその経験を生かし、独立することも視野にいれているという佐藤さん。さらなるノウハウ蓄積を目指し、社内勉強会やセミナーにも積極的に参加している。
 「母も兄も飲食業のオーナーをしているせいか、独立志向は元々あるんです。自分がやってきたことを、何か形に残したいという気持ちも大きい。何年か後には、この仕事に限らず、『きつい』『汚い』『危険』の3K職場と言われる場所に、女性がもっと入りやすくなるような、橋渡し的な仕事をしたいと考えています。女性が敬遠しがちな男臭い職場ですが、実はとても働きやすいということを知って欲しいんです。現場の男性たちは確かに口は悪いですけど、ハートは熱いし、人間的に器の大きい方ばかり。女性はウェルカム状態でこう見えて、至れり尽くせりの待遇なんですよ」

 何かを望んでいる人がいれば、その人に対し自分のできることを可能な限り提供する。そもそも仕事とはそういう発想から生まれたものだ。近年、女性たちは女性だからこそ提供できる様々なものを、出し惜しみする傾向にあるのではないだろうか。佐藤さんの姿勢は、そんな私たちに仕事の原点を思い起こさせてくれる。
コラム

◎私のお薦めのお店
=イタリア風創作料理「リストランテ・パスト」

小田急線本厚木駅のすぐそばにある、実兄が経営する店舗。魚介類はすべて三重県の鳥羽から直送しており、特に「うにのクリームパスタ」は絶品です。月に一度は食べずにはいられなくなってしまう私は、車で2時間かけて遅めのランチに出かけています。パスタはすべてハーフサイズがありますので、是非いろいろと味わってみてください!(厚木市中町4-2-8 Dビル1F、Tel:046-294-5188)」

◎今、最も夢中になっていること
=お酒のおつまみの飽くなき探求

気に入ったお店に通いつめて、「これだ!」と思ったメニューやお薦め料理のレシピを聞き出し、それを事務所や母の経営する居酒屋で出しています。時には、料理で使っているソースなどをお土産にいただいて帰ってくることも・・・。美味しいものに出会うと、ただ自分が食べて満足しているだけではなく、ついつい人に食べさせてあげたくなってしまうんですよね〜。美味しい物は皆で!がモットーなんです。

◎『それいゆ』以外に参加しているコミュニティ
週末の達人

ビジネスパーソン向けに様々な勉強会、交流会を案内してくれるサイトです。最近のお気に入りは、マダム路子さんのセミナー。少人数制の体験型セミナーなので、とてもアットホームな雰囲気の中、新しい発見がたくさんあるんです。このサイトの世話役である小石雄一さん自らがシェフとして主催するキッチンパーティーもお薦め。イタリアンや韓国料理、沖縄料理などいろいろな料理で、もてなして下さいます。


編集後記

美味しいものを食べることも作ることも大好きだという佐藤さん。素敵なお店をたくさん知ってそうだし、料理の腕も抜群だろうなあ・・・とお察しします。
んで、早速インタビューの帰りに「十番スタンド」に連れて行っていただいちゃいました。生ビールが390円也。や、安い!こんなお店が家の近くにあったら、毎日通ってしまうだろうなあ・・・。斯く言う私は、最近ようやく新宿ゴールデン街デビューを果たしました。

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