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それいゆセミナー
ゴールデンエイジ
深く、楽しく、リズムよく。「走れメロス」を味わおう!

開催日: 2016年4月23日(土)
10時〜11時30分
講師: 博報堂
クリエイティブプロデューサー
ひきた よしあき氏
会 場: 浜離宮恩賜庭園内 芳梅亭


◆ひきたよしあき先生のわくわく小学生講座聞きどころ◆

1.走れメロス」小説誕生秘話に子どもたちは声を上げて喜んだ!

ある日、太宰治は熱海で好きなお酒を飲み、お金を使い果たしてしまった。
友人の壇一雄にお金を持ってきてもらったのに、また二人で飲んでしまったのです。
旅館の女将は怒ります。
太宰は友人の壇一雄を人質に置いて一人東京へ帰ります。
必ず金の工面をして戻りますからと約束して。

壇一雄はじっと待っていた。しかし、待てども待てども太宰は戻ってこない。
太宰の身に何かあったのかもしれない…。
女将さんに頭を下げて、壇一雄は東京に戻らせてもらった。
ところが。
太宰は、友人の家の縁側でのん気に将棋を打っていた。
壇一雄はあきれます。友情を踏みにじられた。信頼を打ち砕かれた。
烈火のごとく太宰を「人でなし!」と罵倒した。

それにも拘わらず、
太宰は黙々と将棋を打ち続け、
その時、太宰の中に生まれたのが、「走れメロス」なんです。

メロスは、太宰。
セリヌンティウスは、壇一雄。
王様は、旅館の女将さんってことです。
と話した時に、初参加で緊張していた小学3年生も声を出して笑ってくれて、裏話をきっかけに、
ひきた先生の講義に一気に惹きこまれていったのでした。

小説家が小説を生むというのは、現実を題材にして虚構を紡ぐこと。
気づきを得て、おもしろさを知った子どもたちは、前のめりになっていくのでした。

2.読む時に作家の生まれ育ちを知ろう。

ひきた先生は、必ず作家の生まれ育ちを話してくれます。
その作家がなぜ小説を書くようになったのか。
文章の強みを磨いていく過程にどのような背景があったのか。
作家に対する理解を深めてから、作品の内容、文体に入っていきます。
だから、初めて読んだ時と比べて、作品の味わいが変わります。
同じ本でも見えてくる小説の世界の色が違ってくるのです。
作家の生い立ち、家族、地域風土など、背景を知ると断然おもしろくなります。
そんな読み方が出来るようになるのが、それいゆ流☆わくわく小学生講座です。

3.王様は、悪い人なのか?

ひきた先生の講義を聞く前に、子どもたちはどう思ったでしょうか?
王様は、悪い人なのかな?どう思った?

「半々」
「人を殺すのは悪いことだけれど、信用が出来なくて孤独だから」

参加した子どもたちは新二年生から新五年生と幅広く
しかも「走れメロス」は中学二年生の教科書に出てくる難しい教材ですが、
小さな子どもたちも、しっかり感じ取っています。

前回の教材「ごんぎつね」で、主人公のみならず他の登場人物の気持ちになって読むということを体験していますから、
王様の気持ちにもしっかり心を沿わせることができます。

4.話すように書く文体の魅力。

太宰文学の特長は、話すように書く文体にあるのです。
物語を聞く。真剣に聞く。太宰は、生まれ育った環境の中でそれを覚えたんだ。

太宰は、六男坊だった。
この時代、長男以外は家を継げない。
六男は親もろくに話してくれない。
太宰治には部屋もなかった。
仕方ないので、太宰は女中さんや職工さんと遊ぶ。
そこで、いろいろな物語を教えてもらった太宰は、自分で書いた「走れメロス」も全部暗唱していたんだ。

みんなも聴くことをもっと大事にしよう。
勉強は、黒板の文字をノートに書き写すことではないよ。
真剣に聴くことなんだ。
先生の真似ができるくらいに聴く。
みんなも聞く力をつけようね。

大切なことはテストの穴埋めで正解を書くことではなく、自分の言葉で人に教えられるようになること。
人に語れるだけの言葉を自分の頭につくることが、「わかる」ということなんだよ。
「聞く力」をつけよう!

5.どこでも習えないことだから参加させたい

今の子どもたちはたくさんの習い事でスケジュールが一杯。
その中で、それいゆ流☆わくわく小学生講座を選び、参加してくれるのは大変ありがたいことと
主催する私は思います。
親も子も超多忙な中で、なぜそれいゆに参加して下さるのか?

ひきた先生が好きな作品ということで、とてもわかりやすく、おもしろく、ためになります。
作品の背景を教えて頂いたり、主人公以外の登場人物の立場になって読むとおもしろいことや、
声に出して読むこと、耳でしっかり聴くことで文章をより楽しく、よりおもしろく、より深く読むことが出来るようになってきます。
だから、これからももっともっと読む秘訣を教えて頂きたい。
子どもだけでなく、親にとっても学びが多い場であり、このような機会は貴重だと感じます。
他では習えないことだから参加させたいのです。

また、新緑に囲まれた和室で、気持ちも引き締まった雰囲気で学ぶ。
若いうちに下地をつくっておくことが大事だと感じます。
子どもたちも、ひきた先生のお話はとてもおもしろかったと大喜びです。

ご参加くださったお父様、お母様方からのうれしい言葉に励まされて、
ひきた先生ならではの、それいゆらしい企画をこれからも丁寧に積み重ねていきたいと思います。

6.それいゆの特長

それいゆのひきた先生の講座は、昔の寺子屋のように和室で開催しています。
日常と気持ちを切り替えるため、白の靴下を履いてから畳に上がりますと大人も子どもも、背筋がしゃんとします。
季節ごとに庭の木々や花も変わります。
前回1月は寒くて何も咲いていなかったお庭も、4月は新緑に囲まれ太陽の光がキラキラとしていました。
四季を通じ、学ぶ環境や学ぶ姿勢も大切にしたいと考えています。

毎回、先生からメッセージカードを書いて頂きます。
90分の講義の中でお伝えしたいことが山ほどありますが、たくさんのメッセージの中から、
大切な言葉を手書きでお渡ししています。
これからの人生の中で、ふと思い出して力となるような、言葉を大切にしたいと考えているからです。
入会時にお渡しするメッセージカードフォルダーは、毎回忘れずにお持ちください。

講義の後は、先生を囲んでのランチ会もあります。
リラックスした雰囲気で、先生と双方向に会話が出来るのもそれいゆならでは叶うこと。
講義にまつわることのみならず、先生とのやりとりは、また格別です。
ランチ会は希望者のみですが、合わせて是非お楽しみください♪

リピーターの皆様のみならず、初めてご参加の方も大歓迎です。
一生の宝となる読む力、書く力、聞く力、語る力を是非ご一緒に磨いていきましょう♪

次回、ひきた先生の講座は、7月23日を予定しております。どうぞお楽しみに!


【ひきた よしあき氏 プロフィール】
株式会社博報堂 政策企画部 クリエイティブプロデューサー
スピーチライター
1984年 博報堂入社。 コピーライターとして、通信、IT、保険、化粧品、ファーストフード等広告制作
1998年 クリエイティブディレクター
2004年 博報堂生活総研 客員研究員 2005年 「広告」 副編集長
2011年 東日本大震災 内閣官房 広報アドバイザー
2012年 クリエイティブプロデューサー
2015年 スピーチライターとして各種スピーチ原稿を執筆
講師:2005年 慶応義塾大学メディアコム 博報堂講師
2015年 明治大学全学部共通 「広告と言葉」講師
執筆:2014年 「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)
2015年 「ゆっくり前へ 言葉の玩具箱)
コラム「大勢の中のあなたへ」(朝日小学生新聞) 「あなたを変える『魔法の本棚』」(日経ウーマンWEB)

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