【あらすじ】
現世と前世を隔てる「ため息の泡立つ池」。池の畔で美しい女性、カナヤはふと何かを感じた。
それは遠い昔、一緒に暮らした心優しく勇敢な恋人リヤムとの記憶の残照。
前世、森で動物たちと平穏に暮らしていた時代、カナヤは森を破壊する男たちから、青年リヤムに助けられた。その後、求婚の祭で二人は再会し心を通わせるが、リヤムは他の男たちに殺されてしまう。冥界へと送られたリヤムの魂はカナヤを求め続ける。
冥界の女王はリヤムにかりそめの命を与え、「カナヤと二人、砂漠の向こうの聖域に存在するという枯れ果てた“生命の樹”を復活させ、民衆に平和をもたらす」よう告げた。
そして、二人の魂は再び出会う。
【牧阿佐美バレヱ団公演 高円宮憲仁親王殿下の十年式年祭にあたり】
「時(とき)の彼方(かなた)に 〜ア ビアント〜」<新演出/一部振付改訂>
昨秋、創立55周年を迎えより一層活発な公演活動を展開する牧阿佐美バレヱ団(公益財団法人 橘秋子記念財団)は、
次回8月公演として「時の彼方に ア ビアント」を上演致します。
本作は、作家の島田雅彦、作曲家の三枝成彰、振付家の牧阿佐美、三谷恭三、ドミニク・ウォルシュが結集し、新しいバレエ作品を創り上げた意欲作。時を超えて運命の出会いと切ない別れを繰り返す男女のドラマを壮大なスケールで描きます。
物語を演出する舞台美術・衣裳デザインには、ローラン・プティ「こうもり」などでスタイリッシュな衣裳を手掛けるルイザ・スピナテッリ。
時空を超えた物語の世界を創り出す照明デザインに、劇団四季の舞台をはじめとする演劇、ミュージカル、オペラ、バレエ等幅広いジャンルで活躍する沢田祐二。そして大友直人指揮のオーケストラと、胡弓、シンセサイザーによる音楽が、独特な世界観に満ちた美しい舞台を創り上げます。
この作品は芸術やスポーツをこよなく愛した故高円宮憲仁親王殿下へのオマージュとして2006年に初演されました。
殿下の十年式年祭を迎える今年、今回は一部に改訂を加えて完成度を高めた舞台をお送りします。
〜 作品に携わった方々 〜 |
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牧芸術監督 |
大友直人氏 |
三枝成彰氏 |
島田雅彦氏 |
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三谷恭三氏 |
沢田祐二氏 |
ルイザ・スピナテッリ氏 |
Dominic Walsh氏 |
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