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それいゆセミナー

それいゆセミナー&交流会
「折形」を手づから折り、贈る。

山口信博氏

開催日: 2004年3月17日(水)

会 場: uraku AOYAMA

講 師: 折形デザイン研究所主宰 山口信博氏 小松奈奈氏

【レジュメ】
・ものをむき出しにしない武家社会の礼法 「折形」
・「のし」(のしあわび)の由来
・人と人とのコミュニケーションの重要性
・贈り物の美学
・物に思いや意味、パワーを託す
・平面に還元する日本文化


・相手との関係性によって変わる包み方
・「真」「行」「草」の使い分け
・吉凶の意味
・手を清めて、和紙と正面で向き合う
・折形とラッピングの違い
・水引を結ぶ

セミナー参加者の声

日経流通を読んでいて、「折形」を知り、以前から大変興味をもっておりましたので大変、勉強になりました。日本人のゆかしい心を知れて仕事の参考にもなりましたし、自分自身の勉強にもなりました。先生のお話をもっと伺いたかったです。
手づから折るということは、心を運ぶということ。日本の文化の奥深さを感じました。自分でできるようになると作法として素晴らしいと思いました。ものを贈るときのマナーや心がけがわかって有意義でした。
以前から、人に物を贈るときに「包む」ということにかなりこだわりを持っていたのと今年の年賀状は「和紙」を使ってみたということもあり、和紙で包む礼法=「折形」とはどういうものなのか?又、言葉の響きに日本古来の伝統と「奥ゆかしさ」のようなものを感じて参加してみようと思いました。
折形は全く未知のものでしたが、その歴史から意味まで大変興味深いものでした。実技では、不器用な自分を再認識致しました。また、会員の方々とお話をさせていただき、自分の環境を広げる努力を怠っていることを反省しました。来月は、「さろん・ど・それいゆ」に参加できることを楽しみにしています。

今までのセミナーとは違うデザイン、遊び心のあるセミナーに興味を持ちました。「折形」のルールは、コミュニケーションのためということが印象的でした。和紙にふれたり、折り方の由来を聞いたりと、心和むひとときでした。これからも、いろいろな形でのセミナーを期待しています。

ゆったりとした時間を過ごすことができたので、良かったです。テーマに合わせた和食も、風情があって良かったと思います。

日本の作法と意味や歴史、吉と凶の意味や形がよく理解できて良かったと 思います。実技は水引を結ぶのが難しかったですが、面白かったしためになりました。
昔の日本人は、人に贈り物をする際に、あわびをのした「のし」を添えたり、胡椒や昆布、扇子など、それぞれの物に合った包み方を工夫したり、想いを託し、相手への尊敬の念を込めたり、とても手間隙かけて贈っていたのだということを知り、奥の深い「美学」を感じました。今は、どんどん簡略化されて心が失われがちですが、伝統的な良さを知ることができ、とてもよかったです。

何事も知らない内容のものでも、チャレンジしようと思い参加しました。 昔から日本の考え方の中にある深いものが少し見え、とっても勉強になりました。実技の裏にある「折形」の考え方に感動しました。新しいメンバーも増え、楽しい交流会でした。

【プロフィール】

山口信博氏
桑沢デザイン研究所中退。コスモ・PRを経てフリー。住まいの図書館、住まい学大系全100冊のアートディレクション。また、鹿島出版会の建築雑誌月刊「SD」のアートディレクション等を経て、現在、有限会社山口デザイン事務所代表。折形デザイン研究所主宰。

小松奈奈氏
多摩美術大学デザイン科卒業。企業内デザイナーを経て、現在は、折形デザイン研究所所属。

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