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それいゆインタビュー
人のために役に立てる自分になるために 作家・中谷彰宏氏に聞く。
  Interv Interview 3,4 Interview 5,6
Interview 1 人々が憧れる由布院

石川: ずっと憧れていた由布院に、やっと来ることが出来ました。なぜ、そんなに憧れていたかというと、『プロジェクトX』に象徴されるように、由布院のあるべき姿について、町の人たちが真剣に考え、今を築いているということに魅力を感じていたのだと思います。

欲に惑わされることなく、価値観がぶれることなく、由布院らしさを守り、多くの人々が憧れる保養地に育て上げていった。その姿勢が素晴らしいと思っておりましたので、是非、そんな町の人たちの想いが詰まった由布院を訪ねてみたいと思っていたのです。

玉の湯さんはじめ、亀の井別荘さん、無量塔さんのように、一度は泊まってみたい素晴らしいお宿があるというのも、大きな憧れとなっていました。
   
来年2013年に玉の湯さんは、60周年をお迎えになるわけですが、最初から、今の地位を築いていらしていたわけではないはず…。どのようにブランドを築いていらしたのでしょうか?

桑野:宿が、地域の中でどういう役割を果たせるかというと、今回、石川さんが見学された塚原高原 クックヒルファームさんや、江藤農園さん、その他にも魚屋さん、お肉屋さん、畳屋さんなど、暮らしがベースとなってそれぞれの得意をつなぐ役割を果たしているのかなと思います。

クックヒルファームのチーズや、江藤農園のクレソンなど、それぞれがオンリーワンの存在で、そういう魅力を持っている人たちの集合体が、由布院です。
由布院の中にも、様々な宿があって、値段にも幅がありますから、旅の目的によって上手に選んで頂いて、由布院を感じて頂けたらと思います。

今回、歩いて実感されたと思いますが、由布院は小さな町ですから、町のざわめきと静けさが隣り合わせです。橋を渡ると、自然と静けさがあることが玉の湯らしさと思って頂いているようです。

私たちは、宿としてできることをただひたすらやるだけで、特別なことはしていないのです。しいていえば、外と中がつながる場でありたいと思っています。ですから、玉の湯のレストランやバー、お土産屋は、お泊りにならなくてもご利用いただけます。バーは、地元の人と旅行者とが語り合える大切な場です。

Interview 2 ふさわしいことをする

石川: 由布院に憧れた理由の1つに、きっとそこには上質なものがあるという期待がありました。

桑野:良質とは何かということを常に考えています。良質とは、高級とは違います。30年前、由布院の名前を知っている人はほとんどいなかったのです。20年前から、少しずつ知っていただけるようになってきました。

私達が何で勝負をするかというと、この地にふさわしいことをするということだと思います。由布院の自然との調和をどう表現するか。自然重視だからといってわざわざ不便にする必要はないと考えています。暮らしの延長にあるリゾートでありたい。

今の時代、世界中のものが手に入りますから、日本酒や焼酎だけでなく、食事の時にワインがあっていいし、食卓にはオリーブオイルや塩など、海外からのものも並びます。
たとえば、この草餅。よもぎは、春という季節を感じます。日本人はそれがわかる。しかし、海外からのお客様には、言葉を添える必要があります。そして、この器。日田の小鹿田(おんた)焼という焼物があることをお話しする必要があります。そういうことは、しっかりとしてきたと思います。
宿が提案できる可能性は一杯あります。お客様が何を求めていらっしゃるか、経営者は常に一歩先をみつめ、提案するということだと思います。

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