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それいゆインタビュー
人のために役に立てる自分になるために 作家・中谷彰宏氏に聞く。
  Interview 1,2 Interview 3,4 Interview 5,6
Interview 3 自分以上の宿は出来ない。

石川: 一歩先をみつめ、提案するために、心掛けていらっしゃることがおありですか?

桑野:そのために、自ら旅を楽しみ、美しいものを見るということは意識しています。自分以上の宿にはならないのではと。経営者の想いがカタチになると思います。

子どもをもつことで、子どもや高齢者の方なら、何が必要か気づくようになりました。無理なく、自分の年齢ごとに出来ることをやっていく、それがよりどころになります。仮に支持されなくなったとしても、その時その時をしっかり考え、やっていくしかない。好きをカタチにするということ、無理なく続けていくということが大切だろうと思います。

祖父の時代にここは田んぼだったのです。当時、貧しいながらも庭で家族と共にティータイムを楽しんでいたそうです。庭で風を感じる豊かな時代だったのです。父の代になって、父 溝口薫平は、樹をもってきて雑木林の庭を作った。そして、三代目の私は、花を植えました。
冬の由布院には花はありません。でも、スノードロップの球根を植えてみる。海外の花があってもいいと思うのです。先日は、信州からカタクリの花を頂きました。うまくいけば、根づいていきます。 外から入ってきたものでも、馴染めば残っていくと思います。

Interview 4 旅が深まる、地元の人とのふれあい

石川: 今回の滞在中、エコツーリズム ユクリエのガイドさんに由布院駅から金鱗湖までご案内頂きました。また別の日には塚原高原でチーズづくりをなさっている方とお会いしたり、江藤農園さんのクレソンづくりの現場を見せて頂いたり、市議会議員さんや地元の経営者の皆様とお話しが出来ました。昨日は、奥江までドライブに連れて行っていただき、ヤギも見てきました。由布院初心者が、かなりディープな由布院を体験出来て、すっかり由布院のファンになってしまいました。

桑野:由布院は、田舎の温泉地らしいことをやっていくということだと思います。たとえば、温泉に入って体が温まる。旬のものを楽しむ。特別なことはなく、ただひたすら目の前のことをやっています。ただ、日々進化し続けていくというのは、大事ですね。

朝食でクレソンのスープをお出ししています。洋食を選んだ方だけにお出ししていましたが、和食を召し上がる方もスープが飲みたいとおっしゃるなら、自由に組み合わせていいと思います。他にも気づいたら、やってみる。上手くいけば根づいていくし、無理なく続けていけばいいですね。

由布院は、それぞれに違うけれど、仲良くやっています。お伝えしたいのは、安心や信頼、そして仲の良い姿です。

石川: 本当に仲が良いですね。びっくりしたのが、お互いをよく知っているということです。そして、町を歩ければ、互いに挨拶をし合うというのが、印象的でした。東京では、同じマンションやオフィスビルに居る人でさえ互いに挨拶もせずにすれ違いますから…。

桑野:由布院では、互いを認めて、それぞれの違いを尊重しています。由布院への入口、きっかけは色々あっていいと思います。
だからこそ、旅は広がるのですものね。由布院駅のアートホールもおもしろいですし、たとえば、床屋に行ってみるのも良いと思いますよ。髪を切ってもらう40分、じっくり地元の人と話せますから。

また、Barの役割も大きいです。知らない人同士でも、時間が共有出来て、地元の人と旅人とが語り合えたり、カウンターの向こうとの会話も楽しめたり、お酒が飲めるとか飲めないは関係なく、旅の味わいを深めてくれる場所でもあります。

今回、石川さんが体験されたようなオーダーメイドの旅をもっと増やせるようユクリエのガイドさんのような存在が増えるといいですね。

石川: 本当に良いガイドさんに恵まれて、多くの人と出会え、旅が深まりましたから、それいゆのみなさんにも、おすすめしたいです!

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